長嶋茂雄という男

Episode2・ホームランがピッチャーゴロ?
  昭和33年9月19日。広島との23回戦、五回の裏、長嶋の放った打球は後楽園球場の左中間スタンドに飛込み、豊田(西鉄)が樹立した本塁打新人記録を更新する28号本塁打となるはずだった。
  長嶋茂雄
  ところが長嶋がダイヤモンドを一周し、試合再開となった直後、広島の一塁手・藤井が投手よりボールを受けベースにタッチした。塁審の「アウト」のコール。一塁ベースを踏んでいなかったとして、本塁打は幻となってしまった。記録上はピッチャーゴロである。
 
「私自身は踏んだつもりですけど、塁審からアウトを宣告された以上、どうしようもありません。また打ちますから・・・」

  翌日その宣言どおり28号を打ち直して見せたが、シーズン本塁打数は29本止まり。新人で3割、30本塁打、30盗塁の大記録を惜しくも逃してしまう。長嶋らしいエピソードである。

  参考(昭和33年度) .305   29本塁打  37盗塁

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